「50代の社員が多い100社」ランキング 「CSR企業総覧」で読み解く有望企業<2>

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おじさんが多い会社は指導も行き届いて、業績のよい会社が多いようだ(写真:xiangtao/PIXTA)

「『CSR企業総覧』で読み解く有望企業」の第2回目は世代別の社員数を取り上げる。就職活動で志望企業の社員の平均年齢は必ず見なければならない項目とされる。平均年齢が低い会社は「若くて活気がある」とか「入れ代わりが激しい」、逆に高すぎる会社は「安定しているが活気はない」などと言われたりする。だが、単純に平均年齢だけでは会社の本当の姿はわからないことには注意が必要だ。

平均年齢だけでは実態がわからない

就職四季報プラスワンの過去記事はこちら

たとえば社員が2人だけの会社を考えてみよう。38歳と42歳のA社、22歳と58歳のB社、いずれも平均年齢は40歳だ。ただし、A社は30代と40代だけ。B社は20代と50代のみで中堅の30代、40代は存在しない。これは極端なケースだが、年代のばらつきは多くの会社で普通に見られる。単純な平均年齢だけでは世代の偏りはわかりにくいのだ。

さて、『CSR企業総覧』では30代、40代、50代といった年代別社員数を掲載している。年代別構成は現在そして将来の企業の姿を知るために欠かせない情報だ。われわれは2005年のCSR調査開始(掲載は『CSR企業総覧』2006年版)から重要項目と位置づけ10年以上にわたりデータを蓄積してきた。

この情報は企業のさまざまな面を教えてくれる。今回はこの中から50代比率のランキングを紹介しよう。

「50代社員比率」は各年代の社員数合計を分母に50代の社員数を分子で計算。上位100社をランキングした。

1位はアパレル中堅のダイドーリミテッドで48.4%、2位は相模鉄道などを傘下に持つ相鉄ホールディングスの47.1%。いずれも社員数は100名未満で持ち株会社としての数字だ。最近は上場する持ち株会社を中心に実際の事業活動を行う会社は傘下に置くことが少なくない。開示情報も持ち株会社のみということもあるので注意しておきたい。

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