グローバルな失敗学の多くは、「学び」をテーマにしています。学びに必要な失敗の経験という観点で研究されています。学習理論では学びのプロセスについて数多く研究されていますが、学びのプロセスには大きく分けると2種類あります。
2種類ある、学びのプロセス
1つ目は、成功のために正解を求めて失敗は避ける。その繰り返しで成功を「再生産」する成功学習プロセスです。テストみたいに決まったコトの正答率をアゲるには効果が高いので、学校の教育ではこちらが多いと思います。自称デキる人もこちらのタイプが多いようです。
ただし学びの効果は薄いです。成功の再生産は自信がつくかもしれませんが、気づきや学びが無いので新しい変化を起こすことができません。ちょっと退屈な学びのプロセスと言えます。
2つ目は、失敗が折り込まれた、試行錯誤のループを回す学び方です。
2. そして「こうなんじゃないかな?」という仮説を立てる
3. 仮説を実際に検証してみる
4. 出てきた結果(失敗が多い)から気づきを得る
そして1に戻る……というループ型プロセスです。結果が成功しても、しばらくしたらその成功体験を疑って新しいやり方を考えます。前提を疑って試行錯誤する、わくわく感が持続するプロセスと言えます。
失敗は勇気の必要な挑戦ではなく、試行錯誤で学ぶ1ステップである。そんな肩の力の抜けた学びのプロセスができるかどうかが、結果的に新しいことへのチャレンジと成長につながるのかもしれません。
1年の振り返りトークで、何を語るか。そこから見えるのは、実は未来。未来に向けて何を大事にしているかだと思います。今年ももうすぐ終わりますが、5分ほど時間があったら、ぜひほろ苦い経験から自分がどう変わったか、思い返していただけると嬉しいです。
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