「静かな退職」選ぶ若者のホンネ。不満言わず「割り切って働く人」のサインこそ見逃してはいけないワケ
心の状態は、必ず具体的な行動にも現れます。真面目だった社員の遅刻が増える、体調不良により休みがちになる。これは単なる体調管理の問題ではなく、多くの場合、心が限界に近づいているという明確なSOSであり、メンタルヘルス不調のサインでもあります。
誠実な社員が「心を閉ざし」、去っていく組織の特徴
彼らが『相談』という形でSOSを出せず、静かに心を閉ざし、最終的に離職を決断する組織には共通点があります。
職場で、上司や先輩が「批判する、責める、文句を言う、ガミガミ言う、脅す、バツを与える、目先の褒美で釣る」といったコミュニケーション(これを選択理論心理学(注)では「外的コントロール」と呼びます) を日常的に行っていないでしょうか。このような「支配的」な環境では、誠実な社員ほど「自分が悪いのだ」とすべてを抱え込みます。彼らは反論したり、助けを求めたりすることができません。その結果、「葛藤が起きて苦痛感情が引き出されて、それが離職の原因になる」のです。
部下は、尊敬できないリーダーのために頑張り続けることはできません。
「尊敬」とは、役職や権力によって得られるものではありません。それは、その人の「やり方」以前の「あり方(在り方)」に対して生まれる感情です。 部下が見ているのは、「世のため人のため」という公の心、つまり「利他の心」を持っているかどうか。そして、「約束を守る」、「お客様に対して誠実である」かどうか、です。 逆に、「どうしたら安く済ますことができるだろうか」と自分の損得ばかり考えたり、「社員を安く使おうとする」ような「利己的な人間」であることが透けて見えると、部下の心は急速に離れていきます。誠実な社員ほど、リーダーの不誠実さや利己的な「あり方」に敏感であり、「この人のために頑張ろう」という意欲を根本から失ってしまうのです。



















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