若手社員が突然退職、不条理を解き明かす"カギ" すぐ辞める社員に多い3つのパターンとは

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首をかしげる上司
「やる気があって、かわいがっていた部下に突然、辞めたいと言われて…」。理由がわからず悩む上司は少なくありません(写真:metamorworks / PIXTA)
「若手社員が突然離職してしまった」という話を聞くことは少なくありません。上司からすれば「理解できない」と思うでしょう。リンクアンドモチベーション フェローの小栗隆志氏は、若手の早期離職が起きる背景には、働く人が持つ「2つの人格」が関係している、と言います。
本記事では小栗氏の著書『Z世代の社員マネジメント 深層心理を捉えて心離れを抑止するメソドロジー』を再編集し、「若手社員の離職を防ぐにあたり前提となる考え方」についてお伝えします。

若手社員の「突然の退職劇」に絶句

新任マネジャーのAが、3年目の若手社員Bとキャリア面談をしていたときのこと。

「自分がこの会社でもっと成長するためには何が必要ですか?」と聞いてくるB。表情は真剣そのものだ。仕事に前向きで、成長意欲が旺盛なBを見て、Aはうれしくなると同時に、あらためて上司としての責任を感じた。

「Bの成長をサポートしたい」という一心で、自らの経験を交えながら、できる限りのアドバイスをした。

「本当にありがとうございました。いただいたアドバイスを活かして頑張ります!絶対に第1クォーターの売上目標を達成しましょうね!」と言い、Bは軽やかな足取りで自席へと戻っていった。

このキャリア面談からわずか2週間後、AはBの口から信じられない言葉を聞くことになる。

「次の会社が決まったので、来月末で退職させてください」

「来月は有休を消化しますが、今月末まではちゃんと働きます」

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