将来が期待される若手社員 陥りやすい3つの不安 若手の離職を防ぐため上司にできることは何か?

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相談し合う部下と上司
入社5~7年目は自分をギアチェンジし、会社へのコミットメントを一段高める時期。だからこそ、不安を感じやすく、結果、転職を選ぶ人も多い(写真:Graphs / PIXTA)
「このまま働いて管理職を目指すのがいいのだろうか……」
「30代になると転職は難しくなると聞いた。動くなら、今しかないんじゃないか……」
このような思いから、転職を決断する若手社員は少なくありません。『Z世代の社員マネジメント 深層心理を捉えて心離れを抑止するメソドロジー』を上梓したリンクアンドモチベーション フェローの小栗隆志氏は、入社5~7年目を「ギアチェンジ期」と位置付けており、「ギアチェンジ期は、今の会社で働き続けるのか、新たな可能性を探るのかという選択に迫られて悩みがちな時期。意を決して会社を飛び出す人も少なくない」と言います。
部署では中心的な役割を果たし、次世代の管理職として期待されている若手社員の退職を避けるにはどうすればいいのでしょうか。
1回目:若手社員が突然退職、不条理を解き明かす"カギ"
2回目:「転職当たり前」の時代に育てたい部下の"We感覚"
3回目:入社後3年以内に部下が退職、その「症例」と対応策
4回目:「隣の芝生は青い」若手を離職させる3つの"引力"

ギアチェンジ期(入社5~7年目)のあるあるとは?

入社7年目を迎えたDさん。

仕事では大型案件を任され、部署ではリーダーの役割を担っている。現状に大きな不満はなく、慣れ親しんだ組織に居心地の良さも感じている。ただ、30代を目前にして「このままでいいんだろうか……」と、漠然とした不安を抱えているのも事実だ。プライベートでは、もうすぐ子どもが生まれる。今後、出費がかさんでくるのは間違いない。

このまま働いていれば、近い将来、管理職に登用されるだろう。だが、管理職の忙しさを見ていると、どうしても前向きになれない。外に出て、自分の力を試してみたいという気持ちもある。30代になると、転職が難しくなるらしいし、今が、ラストチャンスなのではないだろうか……。

よし、転職しよう。

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