「選手たちがうまくなる環境がここにはある」王貞治が感嘆した"税金に頼らない"野球による町おこしの凄み

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昨年できたこのラボには桐生市だけでなく、周辺地域からもすでに2000人を超える利用者があるという。

こうした利用者の中から、「桐生」の名を背負った野球選手が育っていくことも期待できる。

王貞治代表が感嘆の声

桐南ポニーの練習風景(写真:筆者撮影)

さらにKIRINAN BASEのグラウンドを本拠地とする少年硬式野球チーム「桐南ポニー」は「勝利だけでなく“自ら考え、行動する力”と“人としての土台”を築き、高校、そして社会で通用する人間を育てること」を目標に、多くの子供たちを集めている。

「桐生の野球熱は昔から凄かったが、若い人たちの野球熱は桐生というより、日本の野球を支えていくのではないかというくらいだ」

8月26日「球都桐生プロジェクト」を視察した、(一財)球心会の王貞治代表は感嘆の声を洩らした。

「プロでもなかなか、ここまでのことはやっていない。選手たちがうまくなる環境がここにはあるね。日本の少年野球のお手本になると思います」

荒木重雄氏の言うように「球都桐生モデル」が、今後の「スポーツによる町おこし」のモデルケースになっていくのかもしれない。

広尾 晃 ライター

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ひろお こう / Kou Hiroo

1959年大阪市生まれ。立命館大学卒業。コピーライターやプランナー、ライターとして活動。日米の野球記録を取り上げるブログ「野球の記録で話したい」を執筆している。著書に『野球崩壊 深刻化する「野球離れ」を食い止めろ!』『巨人軍の巨人 馬場正平』(ともにイースト・プレス)、『もし、あの野球選手がこうなっていたら~データで読み解くプロ野球「たられば」ワールド~』(オークラ出版)など。

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