"中の人"による「マスターキー侵入」性善説の限界 賃貸を契約するときにすべきこと 「鍵管理をやめた不動産屋も」

マンション管理人がマスターキーを悪用し、入居者の住居に侵入して女性の下着を物色していた事件(『管理人がマスターキーで下着物色、鉢合わせの恐怖』)。今回の事件のほかにも不動産会社やコンシェルジュといった「中の人」による、住居侵入事件はたびたび起きている。
合鍵やマスターキーを持つこと自体をやめるなど対策を取る会社もある。入居者の後をつけて、オートロックをすり抜ける「共連れ」事件も起きる中、入居者はどんな自衛策がとれるのか。防犯アドバイザーと不動産会社に聞いた。
「ギター見たかった」福山雅治さん宅に侵入
不動者仲介や不動産管理といった仕事に就く人が、立場を悪用する事件は過去にも起きている。中には著名人が被害にあったケースもある。
<2016年5月、福山雅治さん宅にコンシェルジュが侵入>
俳優の福山雅治さんが住んでいたマンションのコンシェルジュの女性が、合鍵で福山さんの自宅に侵入した。コンシェルジュとは、ホテルやマンションなどで利用者の要望や困りごとに対応する仕事だ。
福山さん宅に入った女性は、帰宅した妻の吹石一恵さんと鉢合わせし、住居侵入罪で逮捕、起訴され有罪判決を受けた。当時の報道によると、女性は福山さんのファンで「福山さんのギターが見たかった」と供述したという。
<2017年2月、工藤綾乃さんのマンションに管理会社社員が合鍵で侵入>
俳優の工藤綾乃さんのマンション居室に、管理会社の社員が合鍵で侵入、カメラを仕掛けた。社員は住居侵入罪で逮捕、起訴され有罪判決を受けた。
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