"中の人"による「マスターキー侵入」性善説の限界 賃貸を契約するときにすべきこと 「鍵管理をやめた不動産屋も」

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では、賃貸物件を借りる側が気を付けるポイントはなにか。

日本賃貸住宅管理協会講演2023
防犯アドバイザーの京師美佳さん。Xでも防犯に関する発信を行っている(写真:京師美佳さん提供)

防犯アドバイザーの京師さんは、「まず契約のときに、鍵交換したのはいつか必ず確認してください。鍵交換は入居前に行いますが、すぐに答えられないような会社の物件は入居を考えたほうがいい」と言う。

また、鍵に刻印されている「鍵番号」がわかれば簡単に合鍵が作れるものもあり、鍵を他人の目につくところに置かないようにしたい。鍵番号の部分にカバーをつけて隠すのも有効だ。

同じ家賃でも共用部の防犯設備は違う

貸主の防犯意識がわかるのが、マンション共用部だという。

「エレベーターに防犯カメラがあることは当たり前になっていますが、エントランス付近に、エレベーター内の様子を映し出すモニターを置くかはマンションによってまちまちです。モニターはオプションで別途費用が発生するので、つけるかは貸主次第です。貸主の防犯意識がわかるポイントなのでぜひ確認してください。同じ家賃でも防犯設備は異なります」

京師さんは言う。

「寂しいことですが、性善説に頼らないことです。自分を守るためには、自分が注意するのが一番早いです。部屋の様子をチェックするスマートカメラは3000円台で手に入るものもあるので、防犯意識を高めてほしいと思います」。

田中 瑠衣子 ジャーナリスト

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たなか るいこ / Ruiko Tanaka

北海道新聞社、繊維専門紙の記者を経て独立。教育や受験、法律、労働問題を主なテーマに取材している。

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