サンマ、カツオ、サバ…要注意!「アニサキス症」の背景と抑えておきたい対処法:激しい腹痛だけじゃない「危険性」とは?《医師が解説》

アニサキス症について解説します(写真:Dale/PIXTA)
今年もサンマの季節がやってきました。市場には銀色に輝くサンマが並び、例年より安価で手に入ります。塩焼きにして大根おろしやすだちと一緒に味わうサンマは、まさに日本の秋の味覚の象徴です。
さて、これから旬を迎えるカツオやサバとともに、私たちの食卓を彩る魚介類ですが、近年、これらの魚に潜む小さな脅威が注目を集めています。それがアニサキスという寄生虫による食中毒「アニサキス症」です。
増加するアニサキス症の報告
アニサキス症は昔からある食中毒ですが、近年、報告数が増加傾向にあります。
厚生労働省の統計によると、2017年以降、アニサキス症はほかの食中毒を上回る報告数を記録しており、年間数百件の症例が確認されています。未報告例まで含めれば、年間2万件という推計もあります。
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