
「市場の番人」――。日夜株式市場を監視し、相場操縦やインサイダー取引などの不公正な取引を調査する証券取引等監視委員会(監視委)は、畏怖を込めてそう呼ばれている。ひとたび不公正な取引を発見すれば、金融庁に対して課徴金の納付命令の勧告や、検察に刑事告発を行うこともある。
投資家を守り、市場機能の健全化を促すという目的のため、その絶大な権力を適切に行使しているか、監視委はその真価を常に問われる立場でもある。そんな市場の番人が今回摘発に踏み切ったのは、どのような案件か。
※本記事は2025年9月26日に「会社四季報オンライン」でも有料会員向けに配信しています
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販売先に嘘の説明をし、納品の日付を実際よりも前倒しして記録するなどして、利益を2億円以上、過大計上。その結果、半期報告書の提出遅延により、上場廃止に追い込まれた――。
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