「地方国公立は歳を取れば取るほど入りにくい」 京都大学に12年在籍も中退→42歳で医学部を目指して再浪人した彼の挑戦

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医学部を狙える成績だったために前期で神戸大学の医学部を受験しますが、またしても不合格。しかし、幸い後期で受験した京都大学の農学部に合格したため、2浪で京都大学に進学することが決まりました。

2浪で京都大学の農学部に入ったビリおじさんは、京都大学に4年行って4年留年、4年休学と、12年間京都大学で学生として過ごした後、中退します。

「そのときは農学部での勉強内容にそこまで興味を持てず、大学に入って3年はアルバイトしかしていませんでした。3年目に自分でカフェを作って経営するために休学したのですが、4~5年飲食店の現場で働いた後に京大に復学したら、勉強がすごく楽しいなと思えたんです。だから2年間ほどは真剣に大学に通って研究室に所属して卒業論文を書いていたのですが、インドネシアのバリ島で宿泊施設を運営することになり、そちらに全力投球しなければいけなくなりました。110単位は取っていたのですが、卒業要件に足りずに放校になるところだったので、もしもう一度大学に入った際に取得した分の単位を認定してもらえるようにしたいと思って自主退学しました」

事業を展開しながらも、「途中からずっと医学部に行けるタイミングがあれば行こうと思っていた」と医学部への思いは消えなかったビリおじさん。

そこからずっと飲食店やバリ島のスパを経営していたビリおじさんでしたが、お客さんの多くが会社を休職している社員だったため、その人たちを元気にするためにヨガや食事のプログラムをしっかり勉強しなければならないと感じます。

そして38歳のときに家族に相談し、事業を売却して再受験をするための準備を始めました。

42歳から医学部に向けての再浪人開始

38歳頃から3~4年かけて、予備校講師の仕事をしつつ、事業を売却したり畳んだりしていったビリおじさんは、42歳のときにようやく勉強の体制が整ったと感じ、YouTubeチャンネル「ビリおじチャンネル」を立ち上げ、YouTubeでの勉強発信を始めます。

勉強配信をするビリおじさん(写真:本人提供)
勉強配信をするビリおじさん(画像:本人提供)
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