「地方国公立は歳を取れば取るほど入りにくい」 京都大学に12年在籍も中退→42歳で医学部を目指して再浪人した彼の挑戦

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模試では医学部はE判定ばかり。悩んだまま受けた現役時のセンター試験は8割程度で、河合塾のセンターリサーチもE判定でしたが、前期で神戸大学の医学部を受験して不合格となり、浪人が確定しました。

2浪目、秋以降の追い込みで京都大学に合格

ビリおじさんに浪人した理由を伺ったところ、「国公立に行こうと思っていたので、1年くらい浪人するのは仕方ないと思っていた」と答えてくれました。

「高校3年生のときは浮ついた感じでした。浪人するんだろうなと思いながら勉強していたので、その通りになってしまいました」

この年は駿台予備学校に通い、秋くらいまでは1日10〜12時間程度勉強を頑張っていて、医学部の判定もD判定からC判定と、徐々に上がっていきました。

しかし、秋頃になると付き合っていた彼女に振られてしまい、そのショックで勉強しなくなってしまいます。

後半追い込みきれなかったことが響いたこの年のセンター試験は86〜87%。

A日程で大阪市立大学の医学部、B日程で名古屋市立大学の医学部を受験しますが、合格には至りませんでした。

「大阪市立大学に合格した!と確信していたので、名古屋市立大学の医学部は受験しに行きませんでした。その後不合格であることがわかって、アホなことをしたと思い、後悔で布団から出られない生活を送りました」

こうして2浪目に突入したビリおじさんは、半ば自暴自棄になっていたためか、そのままずっと遊び続ける生活を送ります。

1浪の秋から2浪の秋まで1年間、まったく勉強をしない日々が続きますが、センター試験の申込書が届いて初めて、「もう1年浪人するのは絶対に嫌だ」と思い立ち、最低12時間、多いときは16時間と、起きている時間を全て勉強に注ぎ込む決意で頑張りました。

模試はほぼ受験していなかったものの、この年のセンター試験は9割を確保。

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