「世界遺産マチュピチュ」へ列車旅、生成AIのおすすめルートは無視!あえて「非効率な直通」列車を選んだ理由。《50代世界一周ひとり旅》

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マチュピチュ
世界一周をするなら、多くの人が訪れたいと願うペルーの世界遺産「マチュピチュ」。だが個人旅行でどうやって行くかは思案のしどころだ(写真:筆者撮影)
経済ジャーナリストで、法政大学MBA兼任教員の浦上早苗さんが挑戦した50歳からの“おひとり様”世界一周。その旅を通じて見えてきたもの、感じたことを、ありのままに綴る連載が「シン・世界一周〜人生後半、日本を学び直す旅」です。今回は、南米・ペルーの世界遺産「マチュピチュ」までの列車旅について前後編で綴ります。
【後編】マチュピチュ「タイパ最悪」列車に乗ったら最高の贅沢だった話、50歳世界一周ひとり旅《「ペルーレイル」と「インカレイル」両方に乗ってみた》
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世界一周した人のブログや動画を見ていると、旅行期間や予算、年齢にかかわらずほぼ全員が目的地とする場所がある。その一つがペルーの世界遺産マチュピチュだ。

筆者も世界一周を思い立ったとき、真っ先にリストに加えた。一方で、マチュピチュは遺跡だけでなく、そこに至るまでの移動経路も複数の魅力的な選択肢がある。

筆者が選んだルートはコスパ・タイパともに他のルートに見劣りし、ブログなどでも推奨されないので体験記自体も非常に少ない。しかし実際に乗ってみると、中高年の一人旅に最高の体験ができた。

列車か「スタンドバイミー」か

インカ帝国が残した謎多き空中都市マチュピチュは、多くの旅人にとって一度は訪れたい遺跡だろう。日本から向かうには、アメリカなどで乗り継いでペルーの首都リマに飛び、そこからペルー中部のクスコに移動する必要がある。

クスコ
インカ帝国の首都があったクスコ(写真:筆者撮影)

ここまでで丸1日以上かかるのに、クスコからマチュピチュまでさらに100キロ以上の距離がある。数日かけてトレッキングで向かう猛者もいるそうだが、一般的な移動手段は2つ。

1つ目はクスコとアグアス・カリエンテス村(通称マチュピチュ村)を結ぶ観光列車に乗ること。快適だが、一番安い座席でも片道1万円ほどして、マチュピチュの一般的な入場料(62ドル)より高い。

マチュピチュまでの行き方
リマからマチュピチュまでのルート図(画像:PERU RAILのサイトより)
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