いくら乗っても、「同じ府県から出られない」列車 長野発飯田行きは所要時間4時間43分もかかる

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東海道本線を走る列車(写真:のりえもん/PIXTA)

東海道本線に熱海と浜松を結ぶ普通列車が多数運行されている。1日の運行本数は熱海→浜松で平日26本、土休日27本、浜松→熱海で33本。昼間は約30分おきに運転されている。

全区間をおよそ2時間30分かけて走るこの列車の大きな特徴は、最初から最後までずーっと静岡県内を走ること。2時間30分も走り続けるにもかかわらず、一度も県境を越えないということだ。

「いつまでたっても静岡県」より長い列車もある

青春18きっぷを使って東京から名古屋、京都、大阪方面へ出かける人の中にSNSなどで「いつまでたっても静岡県」と書き込む方がいるが、その静岡県内の広さを存分に(?)味わうことができるのが熱海と浜松を結ぶ普通列車といえるだろう(この冬からは青春18きっぷの仕様が変更されるため、書き込みは減ると思われるが)。

このような最初から最後まで同じ県内を長時間走り続ける列車を時刻表で探してみると、熱海ー浜松間の普通列車を越えるものが結構な数見つかった。そこで今回はJTB時刻表10月号で見つけた一度も府県境を越えない長距離列車、長時間列車を紹介したい。ただ、面積が広く、在来線の列車はすべてほかの県に行かない北海道ではこうした列車が多数あるので、北海道以外の列車をピックアップしてみた。

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