今や割高、欧州の鉄道乗り放題「ユーレイルパス」 かつては日本人旅行者の必須ツールだったが…

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ドイツ国内は客車のインターシティが縦横に運転された(1994年 筆者撮影)

かつて、ユーレイルパスを利用したヨーロッパ鉄道旅行が大人気であった。

「フランスで高速鉄道TGV、ドイツのライン川沿い、イタリアでは地中海沿い、スイスで登山鉄道、スペインでは異なる軌間を直通のタルゴ……さらには「国際列車、食堂車、コンパートメント座席、寝台車、行き止まりの終着駅……」。

ヨーロッパの鉄道は旅情とロマンにあふれていた。

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欧州15カ国とアイルランドが乗車範囲

筆者がはじめてユーレイルパスを利用したのは1985年、価格は連続15日間用6万1560円。1等車乗り放題の優雅な旅ができた。当時は15日間用が最短であった。2等車用は年齢制限のあるユーレイルユースパスのみだった。ヨーロッパ大陸の15カ国とアイルランドが乗車範囲。イタリアのブリンディジとギリシャのパトラを結ぶフェリーにも乗れた。東西冷戦中だったので東欧では利用できなかった。海外からの旅行客用なので現地在住者や北アフリカ在住者は購入資格がなかった。

イギリスはユーレイルパスの範囲外で、イギリスも鉄道旅行するならブリットレイルパスを別途購入する必要があった。しかし、当時のイギリスは鉄道が斜陽の時代で、ナショナル・エクスプレスのバスのパスのほうが実用的だった。

【写真を見る】オレンジ色の車体だった登場時のTGVなど、ヨーロッパ鉄道旅で筆者が撮影してきたいまでは貴重な写真の数々
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