先頭の「デッキ」が大迫力、旧型電気機関車の記憶 国鉄時代に活躍、戦前や終戦直後生まれの「古豪」
電化区間で客車や貨物列車の先頭に立って活躍する電気機関車。今ではスマートな箱型の車体を思い浮かべる人が多いだろう。だが、戦前から戦後すぐの時期までは、先頭に手すりの付いた「デッキ」を備えた形がほとんどだった。
旧型の電気機関車は動輪の前に「先輪」と呼ばれる車輪があるのが一般的で、その上にデッキを設けたスタイルが多く、これが運転室の出入口にもなっていた。迫力ある外観は、後年の近代的な電気機関車とは異なる勇壮な魅力があった。
今回は「デッキ付き電気機関車」の時代を振り返ってみたい。
輸入から始まった電気機関車の歴史
日本の本格的な電気機関車時代の始まりは大正時代の末期である。東海道本線の電化によって本格的な電気機関車が必要になるため、当時の鉄道省(国鉄)はヨーロッパやアメリカから輸入して技術の導入を図った。それらの多くは、車体の前面にデッキのある形態だった。これらを参考に、昭和時代に入ると国産機が開発されることになる。
当時輸入されたものでは、1923年にアメリカから輸入されたGE(ゼネラル・エレクトリック)製のED11形や、次いで輸入されたED14形などが知られる。いずれも後に国鉄から私鉄に譲渡され、ED14形は比較的近年まで近江鉄道(滋賀県)に残っていた。




















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