ローカル鉄道旅行で気をつけたい「熊との遭遇」 風情ある山間の秘境駅に下車するのは危険伴う
列車が熊や鹿と衝突するといったニュースが絶えない。熊との衝突は北海道のローカル線だけに限らず、秋田新幹線、羽越本線、磐越西線、山陰本線、群馬県を走る上越線でも起きている。筆者も広島県の山陽本線乗車中、先行する貨物列車が鹿と衝突し、列車が西条駅で1時間ほど運転見合わせになったこともある。
鹿の性質がかつてと違っている
筆者は野生動物の知識はまったくなく、野生の熊を見た経験もない上での話である。
国鉄時代の釧網本線に乗車中、けたたましい警笛とともに急制動がかかったことがある。列車の前方を死に物狂いで逃げる鹿の姿が目に入った。その後、列車交換の駅で停車中、運転士は「一番困るのは、鹿が列車に体当たりすることです」と話してくれた。列車と垂直方向に逃げてくれればいいのに、敵に追いかけられていると思っているので、列車の向かう方向に逃げ、最後は一か八か列車に体当たりする。ライオンに追いかけられたシマウマが最後はライオンに体当たりする映像を見たことがあるが、同じことである。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら