19歳でパニック障害を発症した人気クイズ作家(47)、「美容院でのシャンプー中に飛び出した…」発作の意外な“トリガー”とは?

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──とにかくパニック障害の症状は、人によってケースバイケースなのですね。

だから事前の周知が大切ですし、当事者は、もし症状が続いて自分がしばらく動けなくなっても、授業や業務、家事などが滞りなく進むような状況を前もって作っておくことも大事です。僕は、病気によって職場などに迷惑をかけないようにという点においては、特に細心の注意を払ってきました。

無理はしすぎず、責任を持って完遂できる範囲のみ請け負って全力を注ぐ。そのうえで、発作が起きてしまったときのことを考え、もしものための代役の方を立てておいたり、共有できる資料を作っておいたりするとベターではないでしょうか。そこまでできたら、あとは周りの人の力を借りながら、思い切り甘えてしまいましょう。

周囲ができる、パニック障害の人への対応は?

──もし、駅などで具合が悪そうな人を見かけたり、自分の周りでパニック障害のような症状が出ている人がいた場合、どのような対応をとるのがいいのでしょうか。

人によって症状やしてほしいことが異なるので、様子見が必要ではあります。一歩目の対応としては、お水が必要か聞いてみるのがいいかもしれません。必要であればその場で待てるか確認して買いに行けば、その間に次はどうしようかと考えられるし、発作が起きた人もひと息つけます。そのあとも、「ついていようか?」「一人のほうが楽かな?」など、二者択一の質問を投げかけると、相手も答えやすいでしょう。

本当はカバンなどに付ける「ヘルプマーク」ってそのためのものなんですよね。中に紙が入っていて、どのような対応が必要かを記しておくためのマークなんです。でもそういう情報って、なかなか知られていないですよね。僕も最近知りました(笑)。その辺りの周知も進んでいくといいな、と。

はじめての場合は難しいかもしれませんが、つかず離れずの距離感で、なるべく相手が気を遣わないで済むような声かけをしつつ、ベストな方策を見つけてあげる。これができると、相手はだいぶ救われると思います。

日高大介さん
まさに「経験者は語る」。具体的なアドバイスが多く、すぐに実践できそうだ(撮影/今井康一)
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