
(写真:Michael Nagle/Bloomberg)
「S&P500」をはじめ米国株は最高値圏にあるものの、市場では同国の経済状態に関して意見が分かれている。本稿では9月5日に発表された8月の雇用統計の中身、9月中旬のFOMC(連邦公開市場委員会)、そして米国株の見通しについて取り上げる。
アメリカ労働市場の“歪み”
まずは労働市場の状況だ。結論から言えば、8月の雇用統計は「アメリカの労働市場が明確に減速。とくに市場の歪みが目立つ」結果となった。
非農業部門雇用者数は市場予想の7万5000人増を下回る2万2000人増。7月分は7万3000人増から7万9000人増へと小幅に上方修正されたが、6月分は1万4000人増から、なんと1万3000人減少へと下方修正された。過去3カ月の雇用者数は平均でわずか2万9000人増にとどまったことになる。
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