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「高市トレード」で日経平均が最高値更新、米国株はどうなる? 政府閉鎖で雇用統計の発表は延期されたが…

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米国株も史上最高値を更新(写真:Michael Nagle/Bloomberg)

「高市トレード」で6日に日経平均株価が最高値を更新した日本株もさることながら、米国株が堅調に推移している。

9月は米国株にとって年間で最もパフォーマンスが弱い月として知られているが、9月にS&P500は3.5%、ダウが1.9%、ナスダックが5.6%の上昇となり、3指数ともに史上最高値を更新した。

今年4月以降の上昇相場においては大きな調整局面がほとんどなく、押し目買いを待っている投資家にとっては、十分に米国株に投資できない中で価格がどんどん上昇しており、なんとも歯がゆい展開であろう。

米国株の“持たざるリスク”

今週、アメリカは政府閉鎖に陥った。そのせいで雇用統計の発表が延期されてしまったが、そんな状況にもかかわらず米国株は好調だった。このことが意味するのは、米国株式市場が全体としては過熱していないということだ。

政府閉鎖はいつか終わる。それが明けると、米国株は好感してまた上昇してしまうかもしれない。米中の貿易協議に向けた動きも進んでいる。これも成立すれば、また株価は上がるかもしれない――。調整局面を待っている間にじりじり上昇してしまう。これは“持たざるリスク”となる。

なぜ投資家は米国株を買い遅れているのか? それは、アメリカの一部の労働市場が減速傾向を示しており、これを主因に今後アメリカ経済が腰折れして、米国株が急落するリスクが何度も叫ばれてきたからだ。

実際、雇用統計やADP雇用報告などの数値は悪化している。

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