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「大幅利下げ後の米国株」選ぶポイント&厳選8銘柄 利下げの株価影響や3つの注目テーマを徹底解説

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アメリカのFRBが大幅な利下げを決定した。米国株の投資戦略を点検するよいタイミングだ。

米国
大幅な利下げは株価にどう影響するか(イメージ写真:kasto / PIXTA)
※本記事は2024年9月22日16:00まで無料で全文をご覧いただけます。それ以降は有料会員限定となります。

アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、9月18日まで開催していたFOMC(連邦公開市場委員会)で0.5%ポイントの大幅利下げを決めた。利下げは実に4年半ぶりだ。コロナパンデミック後の高インフレが落ち着いた後の環境では、スイスやユーロ圏、イギリス、カナダなどに続く先進国中央銀行による利下げとなった。

事前に焦点となっていたのは利下げ幅だったが、市場関係者が見込んでいた範囲内の0.5%ポイントに落ち着いたことで、為替や株価への影響は最低限に抑えられたように見える。

四半期に1回公表されるFOMC参加者の政策金利見通し(中央値)は、2024年末が4.375%、2025年末が3.375%、長期のメドであるロンガーラン(景気を熱しも冷やしもしない中立的な金利)が2.875%となった。

穏やかなペースの利下げを示唆

今回の利下げによって、FF(フェデラルファンド)金利の誘導目標中央値は4.875%になったことから、0.25%ポイントでの利下げ回数は2024年に後2回、2025年に4回ということになる。

2025年は3カ月に1回の利下げを見込んでいるわけで、ペースとしては非常に穏やかな利下げが予想されていることになる。また、中立金利は前回6月の2.75%から2.875%にわずかながら引き上げられた。

FRBのジェローム・パウエル議長はFOMC後の会見の中で、「インフレ抑制のため、より中立的な政策スタンスに移行する」と述べている。今回の利下げは、制限的な金融政策を調整する意図が大きそうだ。

市場関係者は、中立金利(2.875%)までの利下げをメインシナリオにポジションを組み立てていくと考えられる。本稿の主旨からはそれるが、日本にとっては「日米金利差が思ったよりも縮小しない」との思惑が広がりやすく、過度の円高進行の歯止めとなりそうだ。

話をアメリカに戻そう。FRBはなぜ今回、大幅な利下げに踏み切ったのか。

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