60歳で難病「岸博幸さん」残りの人生の"優先順位" 病になって気づいた事、インタビュー前編
 
60歳になるまで病院とは無縁だった
――2023年1月にがんを告知されました。
その前に、何でこの本を出したか少し説明させてください。
実は、個人的には(本を)出したくなかったんですよ。病気をウリにする気はないし、同情してって思っているわけでもないから。でも、病気になって貴重な経験をしたので、それを残しておくのは何らかの意味があるかな、と思ったんですね。
それで、告知の話だけれど、やっぱりショックでしたよ。
僕は一昨年に60歳になったけれど、同世代に比べて体力は多分、抜群に高いほうだと思う。若い頃はロッククライミングでハードなトレーニングをしていたし、50代になってからはキックボクシングもしていた。
病院にもまったく無縁で、どっちかというと健康保険料をムダに払い続けた人間だった。
けれども、それが突然こうなっちゃった。主治医から「あと10年、15年だよ」って命の期限を設定されたときは、さすがに驚いたし、ショックでした。





 
         
        
       
        
       
        
       
           
           
           
          
         
         
         
         
        












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