60歳で難病「岸博幸さん」残りの人生の"優先順位" 病になって気づいた事、インタビュー前編

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――それと同時に、“腑に落ちた”ことがあったんですよね。

そう。心当たりがあったから。

まず、あの時期ってやたら疲れやすかったんですよ。僕が出ている「ミヤネ屋」の話でいうと、あの番組って基本的に台本がなくて、どこで振られるかわからない。

集中力と瞬発力が勝負で、2時間も続くと結構、疲れるんです。以前はそれでも元気だったのが、1年ほど前から帰りの飛行機で寝るようになったんです。やっぱり年なのかなって。

あと、まわりから「顔色が悪い」とも言われていましたね。これも年だから……と思っていたけれど、やっぱり気になる。それでたまたま人間ドックを受けたら、病気がわかった。そういう意味では、年齢のせいじゃなかった、原因があったんだ、とは思いましたね。

吐き気と口内炎で食べられない状態が続く

――2月に1回目、7月に2回目の治療を行っています。どんな治療だったのでしょう。そのときの経験を踏まえて、読者にお伝えしたいことはありますか?

僕が受けた治療は、自分の血液から血液を作る素となる造血幹細胞を採取して、それを保存して、抗がん剤で全身のがん細胞を極限まで減らしたあとに体内に戻すという「造血幹細胞移植」というもの。

抗がん剤は副作用がきつかったですね。まず吐き気がひどい。加えて、口内炎。この吐き気と口内炎でものが食べられない状態が続きました。

岸博幸 経済評論家 余命10年
岸博幸さん(撮影:今井康一)

ただ、人によってはこの状態が2~3週間続くけれど、僕の場合、5日間で終わったんです。ちなみに、入院期間も普通だと6週間以上かかるのに、僕は4週間ですんだ。

これについては、主治医に「なんで僕はこんなに早いのか」って聞いたんです。そうしたら、「人によって副作用の出方が違うけど、岸さんの場合は基礎体力があったからでしょうね」って言われました。

さっきも話したけれど、僕は体力には自信があった。それが病気になったときの治療にも役立ったんだと思います。

今の時代、2人に1人はがんになるし、高齢化でいろんな重い病気にかかるリスクも増えている。そうなった場合の回復の速さを考えると、基礎体力は非常に重要。中高年の人は特に体力が大事だとつくづく思いました。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事