
(写真:Kenny Holston/The New York Times)
大統領ドナルド・トランプは7月23日、アメリカでAIの進歩を加速させるため、監視や安全規制に縛られずに技術開発を行える道を企業に開く計画だと語る一方、AIには「党派的偏見」がないことが必要だと付け加えた。
急成長するテクノロジーを管理する政策に影響を及ぼそうとする大規模な取り組みとして、トランプは3つの大統領令に署名し、「AI行動計画」の概要を示した。同計画には「官僚的な手続きと面倒な規制を取り除く」措置や、AIを支えるインフラを企業が構築しやすくする施策が盛り込まれた。
1つ目の大統領令では、イデオロギー的に偏向していると連邦政府が見なすAIツールを政府が購入することを禁止。2つ目は大規模なAIインフラプロジェクトの許可を迅速化しようとするもので、3つ目はアメリカ製AIの世界的な販売促進に焦点を当てている。
「AI競争を始めた国はアメリカだ」。トランプは7月23日の晩、政権高官や半導体大手エヌビディアのCEOジェンスン・フアンを含むテック企業幹部らを前に、演説でこう述べた。
「アメリカの大統領として、私は今日ここに、アメリカが(AI競争に)勝つと宣言する」
他国の取り組みを真っ向から否定
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