19歳でパニック障害を発症した人気クイズ作家(47)、「美容院でのシャンプー中に飛び出した…」発作の意外な“トリガー”とは?

『クイズ!ヘキサゴンII』や『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』(ともにフジテレビ系)などの人気クイズ番組も手がけたクイズ作家・日髙大介さん(47)。高校生の頃からクイズプレイヤーとしても頭角を現し、『パネルクイズ アタック25』(テレビ朝日系)では優勝も手にしている。番組での解答時に見せる冷静沈着な姿からは想像できないが、実は19歳からパニック障害を患っているという。
日髙さんは「同じような病気に苦しむ人の参考になれば」と、これまでも自身のnoteやXで経験談や対処法を語ってきた。先日は『夢をかなえるゾウ』の著者である作家・水野敬也さんとX上で、パニック障害の当事者同士としてのやりとりも交わしていた。
昨今ではパニック障害という言葉を耳にすることは珍しくないが、実際にどんな症状が出るのか。この病気で苦しむ人を前にしたとき、私たちはどのように接すればよいのだろうか。27年もの間、この病気と向き合ってきた日髙さんの目線から、詳しく語っていただいた。
パニック障害は“常に平均台を歩いているような感覚”
──前回の記事では、日髙さんが浪人生の19歳の頃にパニック障害を発症し、その後、第1志望の大学の受験を諦めたり、症状がひどくなってお仕事をストップしたりと苦労されたことも多かったと伺いました。パニック障害の発作は、具体的にどこでどのような症状が出るのでしょうか?
まず、満員電車や美容院、歯医者など「その場から逃げられない場所」で発症するのが典型的ですね。センター試験の教室もそうでした。僕の場合は動悸や息苦しさ、吐き気や強烈な恐怖感を感じます。症状が出たら、自分の腕やお腹の皮膚に爪をグッと食い込ませるんです。発作のつらさを「痛み」でカバーする感じ。
でも長年、病気と付き合ってきたなかで、症状が起きる前に発作を察知して対処できるようになりました。たとえば電車に乗っていて、次の駅までに発作が起きそうかも、と感知したら潔く、電車からホームに降りるようにしています。
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