19歳でパニック障害を発症した人気クイズ作家(47)、「美容院でのシャンプー中に飛び出した…」発作の意外な“トリガー”とは?

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──反対に、パニック障害の人にしてはいけないことはありますか?

よくないのは、「気の持ちようだよ」とか「誰でも緊張することはあるんだから」などと軽々しく言ってしまうこと。もちろん、相手がパニック障害なのかどうかを見極めたうえでという前提があるのですが、当人は気持ちの面だけではどうしようもできないから、苦しんでいるわけなので。否定せず、寄り添う姿勢を見せてあげてほしいです。

「目に見えない病気」だからこそ、寄り添う姿勢が大切

──日髙さん自身は、パニック障害に対する周囲からの言動で、ショックだったエピソードはありますか?

僕はパニック障害のほかにうつ病なども併発したとお伝えしましたが、それでも調子がよければカメラの前に立つと元気にやれるし、人前に出る仕事ができてしまいます。だから勘違いをされやすいのか、具合が悪くなっちゃった際に、「ただ休みたいだけでは?」とか、「いつよくなるの?」などの言葉を受けたこともありました。相手は悪気はなく、冗談から出た言葉なんだと思いますけどね。

ただ、こちらの患者側も、病気であることを振りかざしてはいけないと思います。要は、お互いの思いやりですね。

最後に、この記事を読んでくださった、この病気などの当事者の方々には、この一言を伝えたいです。

「本当によく頑張ってきましたね。闘病することはとても難しいことです。それだけでも、あなたはすごいんですよ。僕も含めて(笑)。お互い、ゆっくり治しましょう」

「目に見えない病気」だと、やはり周囲の理解を得にくいですし、互いに対応が難しい部分もあると思います。だからこそ、こうして当事者の経験や思いを伝えることで、世間の見方が少しでもいい方向に変わったり、同じように悩む人の励みになってくれたらいいなと、心から思っています。

*【あわせて読みたい】
クイズ作家・日髙大介(47) ≪パニック障害≫でセンター試験は途中帰宅し、仕事も次々降板…“ライオン16頭に囲まれているような恐怖”を語る
池守りぜね ライター・編集者

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いけもり・りぜね / Rizene Ikemori

インタビューメインのライターとして、雑誌やWebなどの媒体で執筆。ゲストを招いたトークイベント『放課後のしゃべり場』の主催とMCも務める。専門は音楽、サブカルチャー。note:https://note.com/rizeneration X(旧ツイッター):@rizeneration

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