19歳でパニック障害を発症した人気クイズ作家(47)、「美容院でのシャンプー中に飛び出した…」発作の意外な“トリガー”とは?
──日髙さんは最初に発症したとき、前触れもなく突然、症状が現れたのですよね。もし心身の不調を感じた場合、まずはどうすればいいのでしょうか? 心療内科を受診するのにも、最初は壁を感じる人もいるのではないかと……。
特に最初はそう感じますよね。でも、動悸やめまい、発汗にたびたび襲われるなど、体に不調を感じたら、まずは内科などで身体面に異常がないかを検査することが先決です。そこで原因がわからなかったときに、勇気を出して心療内科の先生に相談する、という順番ですね。
心療内科で診てもらうことになった場合は、「自分に合う先生を見つける」ということがすごく大事だと思います。先生によって話し方やトーン、治療の方針はさまざまです。ご自身と「相性」の合う先生を見つけられると、通院の不安も軽減されます。
だから場合によっては2、3の病院にかかってみる利点もあると思います。僕がパニック障害になったのは1997年ですが、上京や引越しのたびに病院を変えてきました。相性の合う先生、話しやすい先生に診てもらうと、ちょっとした疑問や不安もぶつけることができて安心につながりますよ。僕は何十年も病気と付き合ううちに薬や症状に詳しくなりすぎて、新しくかかる先生に驚かれたりもしましたが(笑)。
自分にとっての「ライナスの毛布」があると安心
──発作が起きないように日髙さんが気をつけていることはありますか?
薬を持っておくのは大前提ですが、あとは自分にとって“これがあれば安心”というものを常に持っておくこと。僕の場合は、フリスクやミンティアのミントタブレットが、お守り代わりになっています。ミントは心を落ち着かせる作用があると聞いて、口に含むと心が落ち着く、と思い込むようにしています。
あと僕は、枕元に冷蔵庫を置いて冷たいお水を常備していますし、家のいろんな場所、お手洗いや台所、玄関などに、好きな香りのついたハンカチを置いて、安心材料にしています。外出時にも携帯すると落ち着きますね。
「ライナスの毛布」(安心毛布)という心理用語がありますが、人はお気に入りのものや愛着あるものを肌身離さず持っていると、やはりホッとできるようです。だから自分にとってそれが何かを理解して、いつも携帯することはいい手だと思いますね。YouTubeやミュージックアプリなどで好みのヒーリングミュージックや波の音、焚き火の音などを探して、自分に合うものを探すのも役立ちますよ。
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