「世渡り上手な人」が大きな結果を出せないワケ 「干された時」こそ相手の懐に入るチャンス

医学部を卒業後、東京都立駒込病院の食道外科で厳しい研修を始めた中山祐次郎さん(写真:中山さん提供)
同調圧力が強い日本では、ビジネスでも空気を読む力が求められます。特に実績のない若い人であればなおさら。権威主義的な世界で実績を残すにはどう振る舞えばいいのでしょうか。
テレビドラマにもなった『泣くな研修医』の原作者で外科医の中山祐次郎さんは、「正面突破」の重要性を説きます。新米外科医時代の失敗から得た教訓を本音で書き記した中山さんの新刊『医者の父が息子に綴る 人生の扉をひらく鍵』より、仕事から干された経験とそこで得られた人間関係のコツを一部引用・再編集してお届けします。
過酷な職場で得られたもの
僕は「研修医」の2年間を、今でもよく思い出す。
その理由は、本当につらかったからだ。もっと手を抜いてもいいような気がしたし、もっと頑張れたような気もする。まあ、よく精神的に病まなかったなと自分を褒めている。
研修医時代。僕の失敗は、「正面突破しきれなかった」ことだと思う。
つらいなら、つらい理由はなんなのか。わからないなら、なぜ「わかりません」と言えなかったのか。
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