定年退職をきっかけに襲ってくる…「健康」や「お金」では補えない《老後の深刻なリスク》の正体とは

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退職後に心に穴があいたような気持ちになるのは自然な反応だという(写真:Fast&Slow/PIXTA)
2060年には全人口の約39.9%、国民のおよそ2.5人に1人が65歳以上という高齢社会を迎える日本社会で、これまで以上に広がると懸念されるのが、高齢者における「健康格差」だと医学博士の白澤卓二氏は指摘します。
「老後」とされる期間が延びるなか、そんな白澤氏が提唱する定年退職後も心身ともに健やかに過ごすための心がまえとはどんなものなのでしょうか。同氏の著書『科学的に正しい一生老けない方法100』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

脳も体も「使い続けよう」とする意識が重要

日本は現在、超長寿社会へと移行しています。総人口が減少傾向にある一方で、高齢者の割合は年々増加し、2060年には全人口の約39.9%、つまり国民のおよそ2.5人に1人が65歳以上という高齢社会が到来すると予測されています。

このような社会において大きな課題となるのが、「健康格差」です。高齢者の間で身体機能や脳の働きにおける個人差がこれまで以上に広がってくることが懸念されています。

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