"脳のリーダー"ともいえる前頭前野…その衰えによる「脳の老化」を見逃さないための【10の兆候】
「怒れる老人」になる原因は前頭前野の衰え
脳の老化は一般的な傾向としては、前頭葉(特に前頭前野)、海馬、側頭葉、頭頂葉、後頭葉、小脳、脳幹などの順に機能低下が起こりやすいといわれます。それでは、脳の偏り(正常に機能しているところもあれば、低下しているところもある状態)によってどんな老化のサインが現れるのでしょうか。
本稿では、脳のリーダーともいえる前頭葉について解説します。
前頭葉にある前頭前野は、私たちの思考や行動をコントロールする脳の司令塔のような存在で、機能が低下すると、日常生活のさまざまな場面で老化のサインが現れます。
まず、怒りっぽくなったり、我慢できなくなったりします。
誰かにイラッとしたとき、「ここで怒鳴ったらまずいな」とグッと我慢できるのは、感情を抑えたり、冷静に判断したりする前頭前野が「ストップ!」とブレーキをかけてくれるからです。
しかし、前頭前野が衰えるとブレーキが効きにくくなり、ちょっとしたことでカッとなったり、つい衝動的な言葉を口に出してしまったり、感情をコントロールできなくなってしまいます。


















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