"脳のリーダー"ともいえる前頭前野…その衰えによる「脳の老化」を見逃さないための【10の兆候】
物事が思うように進まずにストレスがたまり、「なんでこんな簡単なことができない!」と自分や周囲に怒りを向けることもあります。
さらに、自己モニタリングの能力も前頭前野が担っています。自分の発言や行動を客観的に見て、「これで大丈夫かな?」とチェックする力です。この力が弱まると、場にそぐわない発言をしたり、冗談が度を越してしまったりすることもあります。
周囲から「最近、ちょっとデリカシーがないね」と言われたら、脳の偏りが起きているのかもしれません。
機能低下による「老化のサイン」は多岐にわたる
意欲やモチベーションも前頭前野の重要な役割です。新しい趣味を始めたり、毎日運動を続けたりするなど、「やる気スイッチ」を入れるのはこの領域。
何事にも無気力になったり、物事を始めるのが億劫になったりしていたら、前頭前野が衰えているのかもしれません。
時間管理や展望記憶も前頭前野です。展望記憶は、「午後3時に病院の予約がある」「夕飯の買い物を忘れないように」と予定を覚えておく能力で、衰えると、約束を忘れたり、予定を立てても実行できなかったりすることが多くなります。
複雑な問題解決も前頭前野の得意分野です。例えば、旅行の計画を立てるとき、予算や日程、移動手段を総合的に考えるのはこの領域の仕事。
しかし、この能力が低下すると、複雑なタスクに圧倒されやすくなり、途中で投げ出したくなったりします。「面倒なことはやりたくない!」と思うようになったら要注意です。
脳の司令塔といわれるだけに、前頭前野の機能低下による老化のサインは多岐にわたります。あなたも該当するシーンがいくつかあったのではないでしょうか。

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