和田秀樹が解説「脳が衰える習慣・活性化する習慣」 試練が訪れやすい高齢者こそ楽天主義を徹底

前頭葉は「新しい経験」が大好き
なじみの店、なじみの道、なじみの商品……そんな存在は心強く、また、気持ちも安定させてくれるものです。
ただ、頭をよくしたいと思ったなら、ぜひ、慣れ親しんだ世界を飛び出して、新しい経験を日々に取り入れるという姿勢を大事にしてください。親しみを感じる環境はほっとできるものですし、それはそれで大事にしていただければと思いますが、前頭葉に楽をさせることで、それが衰えてしまいます。
私たち人間は、意識しようとしていまいと、楽なほうに流されてしまうもの。けれど、だからといって気心知れた人とばかり接したり、安心できる環境にばかり身を置いたりしていると、柔軟性や応用力は磨かれず、クリエイティブな力も伸びていきません。
自分が想定できる範囲でしか生きていなければ、新たな刺激を受けられなくなった脳は、どんどん衰えていってしまうのです。
たとえば、いつもと違う道を通ってみる、これまでとは違う音楽や本のジャンルに触れてみる、毛嫌いしていないで、若者が親しんでいる文化にも触れてみる。そういったことでも十分です。
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