【2026年トレンド予測】正解はAIに任せればいい。Z世代が「SNS疲れ」の果てに見つけた"ふざける自由"
SNSに疲れ、正解に疲れながらも、 Z世代は、ちゃんと楽しむ方法を見つけている。
AIで遊び、広告をコンテンツとして消費し、キャラクターは持たずに“世界観だけ”をまとう。言葉は意味よりノリ、アイドルはテレビではなくTikTokから生まれる。
後編の本稿では、前編に続いて、若者とメディア、消費の関係を長年研究してきた原田曜平氏に、2026年のトレンド予測をAI、広告、キャラクター、言葉、場所、IP、ウェルネスまで広範に聞いた。
「SNS疲れ」の先に現れた、“AIで遊ぶ”という感覚
――AIの広がりは、Z世代の行動にどんな変化をもたらしていますか?
2025年は、Z世代の行動が大きく変容したという意味で転換点となった年でした。SNSが登場して以来、初めて利用率や接触時間が“伸びなくなった”んです。急激に減ったわけではありませんが、“増え続ける前提”が崩れたのは象徴的です。
――SNS離れというより、“次の居場所探し”でしょうか。
そうですね。代わりに若い世代が向かったのがAIでした。ChatGPTやGeminiなど、検索ではなく会話に近いツールが、急速に生活に入り込んできています。
SNSは“人に見られる場所”ですが、AIは評価しないし、気を遣わなくていい。その安心感が大きい。2025年は、SNSの次の居場所としてAIが使われ始めた年だったと思います。



















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