【2026年トレンド予測】正解はAIに任せればいい。Z世代が「SNS疲れ」の果てに見つけた"ふざける自由"
――最近、AIを使った広告表現も増えていますよね。
象徴的なのが“広告に見えないコンテンツ”です。青いサメと緑のサメが主人公で、ほとんど商品説明をしない動画がありますが、あれは売り込みではなく“広告みたいなコンテンツ”として消費されている。
――それは、広告の作り手にも変化をもたらしていますか?
はい。AI制作によって、普通の人でも“それっぽいPR”が作れるようになった。かつて代理店が担っていた領域に、一般の作り手が入ってきている。プロとアマチュアの境界は、かなり曖昧になっています。
キャラクターは「持つもの」から「参加する世界」へ
――キャラクター分野では、どんな変化が起きていますか?
いま海外で流行っているのが、ブライスドールです。Y2K的というか、“子どもの頃に遊んでいたお人形”の延長線にある存在ですね。価格は1万〜2万円と安くありませんが、それでも支持されているのは、懐かしさと所有欲がセットになっているからです。
面白いのは、学生層の消費の仕方です。実物は買わず、Pinterestで画像を保存してアイコンに使う。“持てないから、イメージで持つ”。所有そのものより、世界観に参加することが目的になっている。
――日本独自の動きもありますか?
あります。今年一気に広がったのが“めじるしアクセサリー”です。プリキュアなど幼児向けキャラクターをモチーフにしたアクセサリーを、イヤホンやICケースにつける。
“自分の持ち物がすぐわかる”という実用性と、子ども時代の記憶が重なっている。キャラクターは、見せるための装飾から、生活をわかりやすくする道具へと役割を広げています。


















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