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猛暑にさらされると"老化のペースが加速する"おそれ。新研究で判明、暑さの害は蓄積される

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2025年8月にスペインで摂氏43度を記録(写真:Michael Robinson Chavez/Bloomberg)

8月25日に発表された研究によると、猛暑下での生活は老化のペースを加速させる可能性がある。

科学者たちが台湾の成人約2万5000人の健康データ15年分を分析したところ、2年間猛暑にさらされることで「生物学的年齢」が8〜12日ほど余分に進む可能性のあることがわかった。

大した差ではないように聞こえるかもしれないが、研究を主導した香港大学の郭萃(グオ・ツイ)助教は、この差は時とともに積み重なっていくと指摘する。研究は科学誌『ネイチャー・クライメート・チェンジ』に25日付で掲載された。

「このわずかな数が実は重要だ」とグオは言う。

「今回は猛暑に2年間さらされた影響についての研究となっているが、猛暑は実際には何十年と起こり続けている」

エアコンなしで老化は著しく加速

この研究は、人為的な気候変動によって猛暑が激しさを増し、長期化する中で発表された。

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