
学生時代からの『艦これ』オタク
トラン・ノク・ヒウさん(29)はベトナムから来日してそろそろ11年になる。高校を卒業してすぐにやってきた日本で留学生として過ごし、就職活動を勝ち抜いて、いまは電子部品をつくるメーカーに勤めて東南アジアへの輸出を手がける優秀な会社員なのだが、プライベートでは「提督」である。ゲーム『艦隊これくしょん』(艦これ)のヘビーユーザーなのだ。
2013年からサービスが始まったこのゲーム、現在では460万人ものプレイヤーがいるといわれるが、実はベトナムでも(日本語版しかないにも関わらず)多くのコミュニティがあるほどの人気を持つ。旧日本海軍の「大和」や「武蔵」といった実在の艦船を擬人化したキャラクターを育てていくゲームだが、ヒウさんが友人から誘われて「提督」(ゲーム内でプレイヤーはそう呼ばれる)になったのは2015年のこと。
「その頃はAPU(立命館アジア太平洋大学)の2年生だったんですが、まだ日本語があまりわからなくて。でもこのゲームのおかげで、日本語能力が上がったかなと思います」
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