ゲーム業界で存在感を増す"懐かしさ"という価値 リメイク旋風とゲーミング環境の進化が示すこと

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ドラゴンクエストIII
海浜幕張駅に貼られていたリメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の広告(筆者撮影)

東京ゲームショウといえば、ゲーム業界の最先端が集うイベントである。2024年9月26日~29日に開催された今年もまた新しいゲームによる大きな盛り上がりを見せた。

カプコンの『モンスターハンターワイルズ』は試遊台が150台(過去最大規模)もあるそうだし、セガの『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』 にもたくさんの人が詰めかけていた。あるいはサウジアラビアの王子が視察に来たりと、海外からの出展社も多い。

このように、確かに「ゲームの未来」を垣間見られるイベントになっているのだが、もうひとつ存在感を放つ要素があった。それは「ノスタルジー」ではないか。

有名メーカーの目玉はほぼ“懐かしタイトル”

ドラゴンクエストIII
リメイク版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(画像:任天堂)

人気ゲームメーカーであるスクウェア・エニックスの今年の目玉は、『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』と『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』だった。これはどちらもリメイク作品である。

11月に発売が迫った『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に関しては、海浜幕張駅のホームへ向かう階段にたくさん広告を出していた。その懐かしさに思わず目を奪われた人も少なくないはずである。

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