「おやじの会」はPTAの代わりになれるか? "保護者ボランティアの理想形"ここにアリ

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子育ての現場に父親がほとんどいなかった10~30年前であれば、「おやじの会」も必要だったかと思うのですが、いまはこれだけ女性の社会進出が進んでいる時代です。子どもや地域のこと、PTAに関心がある父親もだいぶ増えていますから、そろそろこういった“棲み分け”はなくしていってもいいのでは、と思います。

いっそ「おやじの会」だけでどうか

それなら、「おやじの会」をなくすべきなのか? それはそれで、もったいないと感じます。せっかくみんなが自主的に活動している、理想形のボランティア組織なのですから、その点は今後も活かされたいところです。

ではどうするか。あまり賛同は得られないと思いますが、いっそPTAをやめて、「おやじの会だけ」にしてしまってはどうでしょうか。

筆者は、強制さえなければPTAもいいものだと思っていますが、現実には「PTA&強制」はセットになっている例がしばしばあり、イメージがよろしくない。そこでいっそ、クリア&リスタートしてはどうかと思うのです。

ただしそのときは、「おやじの会」は名実ともに、性別(父親か母親か)を限定しないものに変える必要があるでしょう。

昔は「保護者会」(学校が召集をかける保護者の集まり)のことを「父兄会」などと呼んでいましたが、さすがにいまはそんな言い方はしません。ですから「おやじの会」も性別的にニュートラルな名称に改め、父も母も関係なく参加しやすくしたいところです。

それからもうひとつ、「世代交代しやすくするためのルールづくり」も必要でしょうか。現状の「おやじの会」は、PTAと違って、OBもずっとかかわれるため、中には顔ぶれが固定化してしまうケースもあるからです。

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