週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
ライフ #PTAのナゾ

「おやじの会」はPTAの代わりになれるか? "保護者ボランティアの理想形"ここにアリ

10分で読める
  • 大塚 玲子 ノンフィクションライター
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

たとえば、人数が少ないときは現役&OBで構成するけれど、増えてきたときはOBだけで別組織を作る、などといったように、臨機応変に対応できるとよいかもしれません。

“あまり面白くない仕事”をどうするか

さらに、もしPTAをなくして「おやじの会」だけにする場合、「いまPTAでやっているような“あんまり面白くない仕事”は誰がやるのか?」という話も出てくるでしょう。

このときは、むしろチャンスだと思います。これを機に、削れる仕事をできる限り削るのです。

まずは「お父さんに頼みにくい」「お父さんが嫌がりそう」という仕事は、思い切ってやめていいのでは。たとえば「ベルマーク」など、「費用対効果が悪すぎて、お父さんには頼めない」というような仕事は、お母さんだって無理してやらなくていいと思うのです。

そのようにして仕事を削っていったとき、おそらく最後に残る仕事は、パトロールや見守りなど、「子どもの安全にかかわる仕事」でしょうか。これらは、どうするべきか?

まず一案として、「おやじの会」で引き受けるのもいいでしょう。ただし、ほかの活動と同様に、強制はしないこと。ここで強制をすれば、PTAと同轍です。取材中、「見守りを強制的にやった『おやじの会』は廃れていった」という証言も耳にしました。

あるいは、「おやじの会」とは別に、パトロールや見守りを行う有志の組織を立ち上げてもいいかもしれません。

たとえば、強制的な活動をやめた岡山市立西小学校PTAでは、「西小子どもを見守る会」という組織を別につくり、朝夕の見守りはそちらで行うことにしたそうです。

ただしこの場合もやはり、強制は禁物でしょう。「どうしてもできない」という人は、深追いしないこと。ほかにも、学校が協力を呼びかける、地域(高齢者)の協力を得るなど、いろんな方法が考えられると思います。

どの形でやるにせよ、「必ず、すべての保護者で活動する」という考えは捨てたほうがいいでしょう。もちろんPTAでも同様です。

その活動を「必要だ」と思う人が周囲を説得し、共感を得られた人に協力を仰ぐ、というのが本来のあり方ではないでしょうか。

次ページが続きます:
【わが子だけでなく、よその子のおやじにもなる!】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象