
やりたい人が参加する「おやじの会」。PTAも、本来はこうあるべき?(写真 : xiangtao / PIXTA)
子どもがいる人は、ほぼ誰もがかかわることになるPTA(Parent-Teacher Association)。学校と保護者、地域との橋渡し役を期待されるこの組織には、さまざまな謎や問題が付きまといます。いったいPTAとどうかかわるべきか?
『PTAをけっこうラクにたのしくする本』の著者・大塚玲子が迫ります。
※前回記事:PTAに蔓延!「ポイント制」という謎の罰則
「この指とまれ」で、やりたい人が参加
近年、全国的に増えつつある「おやじの会」という団体をご存知でしょうか。PTAと同様に、学校の保護者による任意団体ですが、中身は大きく異なります。
まず、名前のとおり会員は「おやじ(父親)」が中心。PTAがほとんど女性ばかりで運営されているのとは対照的です。
会の名称は「おやじの会」のほか、「父親の会」「ぱぱの会」「ダディーズ」など、“父”を意味する単語が使われたものがほとんどです。
多くの場合、希望があれば母親でも入れますし、なかには「熱血組」(稲城市立城山小学校)、「親路(おやじ)の会」(熊本市立託麻東小・二岡中)など、性別を限定しない名称の団体もありますが、実際に会員になっているお母さんはあまり多くないようです。
「会員ではないけれど、よく手伝いに来てくれるお母さんはいますね。声をかけて一度来てもらうと『また声かけてね~』って言ってくれるんです。ふだんPTAには来ないようなお母さんも、『楽しいから』って言って、来てくれます」(札幌市札苗中学校「おやじの会」上田隆樹さん)
会員数は数人~30人程度。活動内容はまちまちですが、運動会やお祭りなど学校行事の力仕事の手伝い、「親子鬼ごっこ大会」のような独自イベントを行うところが多くあります。最近では、パトロールや見守りなどの活動をする「おやじの会」もちらほらあるようです。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事