『謎解きはディナーのあとで』の舞台地は、なぜ国立だったのか? 「ミステリーが起こる街」に“必要な条件”

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国立駅
「三角屋根」が特徴的な、東京・国立にある「旧国立駅舎」(筆者撮影)

4月~6月にフジテレビで放送されたアニメ『謎解きはディナーのあとで』。東川篤哉さんによる同名小説が原作で、大富豪・宝生家の令嬢でありながら新人刑事でもある「麗子」が、その執事である「影山」の超人的な推理とサポートにより、次々に難事件を解決するストーリーです。

2011年には、櫻井翔さんと北川景子さん出演によるドラマ版が放送され、好評を博しました。また、2013年には映画化もされましたので、ご記憶のある方も多いことでしょう。

【写真を見る】『砂の器』『容疑者Xの献身』から、水ダウの『名探偵津田』まで…「ミステリーの舞台地」に“共通する景色”(40枚)

東京都・国立が「ミステリーの舞台地」となる理由

劇場版では、ロケ地としてシンガポールの観光名所や、同国から発着する豪華客船なども登場しましたが、もともとの作品の舞台であり、事件の起こる場所は、東京都多摩地域にある住宅地「国立」となっています。

作中にも、たびたび「国立署」や「国立メッセ」、「国立総合病院」などが登場しますが、実際の国立市にはそのような施設はなく、アニメにも登場するようなビル群やきらびやかな繁華街もありません。

しかし、テレビドラマの際には、「麗子」や椎名桔平さん演じる「風祭警部」などが活躍する「国立署」として、実際の国立市役所の外観が使われています。

また、「影山」のお気に入りの洋菓子店「ノエル」のシーンでは、国立に今も営業している「レ・アントルメ国立」がロケ地として登場しています。

国立市役所
テレビドラマ版の『謎解きはディナーのあとで』でロケが行われた「国立市役所」(筆者撮影)
ル・アントルメ国立
実在する洋菓子店「レ・アントルメ国立」で撮影されました(筆者撮影)
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