日曜劇場「海に眠るダイヤ」の舞台"軍艦島"の圧巻 当時、最先端の建造物と生活の痕跡がいまも残る
ドラマ『海に眠るダイヤモンド』が、TBS日曜劇場枠で10月からスタートしました。
日曜劇場では初主演となる神木隆之介さんが、現代(東京で暮らすホスト・玲央役)と、過去(端島に暮らす炭鉱勤労課の外勤・鉄平役)の一人二役を演じることでも話題となっています。
現代パートと過去パートが見事に絡み合い、謎が少しずつ解き明かされていく物語展開に引き込まれている人も多いでしょう。
そして同作の大きな見どころが、ストーリーの舞台となっている、長崎県の端島(通称:軍艦島)。すでに放送されたドラマ第1話、第2話では、現在の端島に加えて、炭鉱として賑わっていた頃の様子がセットやCGなどで再現され、「見応えがある」と早くも注目を集めています。
勤務する旅行会社でさまざまな作品のロケ地をコーディネートし、プライベートでもロケ地研究家として全国の撮影地を巡ってきた筆者が、端島が「ロケ地」として採用され続ける、その魅力についてお伝えします。
最盛期には「世界最大の密集度」だった
改めて、端島とはどんな島なのでしょうか。
長崎県長崎市沖に浮かぶ離島で、面積は6.4ヘクタール(東西約160m、南北約480m)とこじんまりとしています。江戸時代後期の1810年に海底炭鉱が発見され、明治時代以降、高度経済成長期の日本を支えた石炭産業の島です。
「軍艦島」という通称は、海上から見た島の形が戦艦「土佐」(1921年進水)に似ているとのことで、そう呼ばれたものと言われています。
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