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「4000人を一気に削減」に株価は急騰したが…ツイッター創業者の決済企業が「AIウォッシング」が言われたわけ

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ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏。現在はフィンテック企業ブロックでCEOを務める(撮影:Eva Marie Uzcategui/Bloomberg)

ツイッター(現X)の共同創業者ジャック・ドーシー氏がCEOを務めるフィンテック企業、ブロックが全社員の4割に当たる4000人を一気に削減すると発表したことが大きな波紋を呼んでいる。

ブロックは2月26日、2025年12月期決算を発表。当日の投資家向け決算説明会でドーシー氏が、AIが「企業の構築・運営のあり方を変えた」と削減理由を説明したところ、株価は急騰。一方で、元従業員や社内からは「コロナ禍での採用しすぎをAIを口実に削減しているだけではないのか」との声が上がっている。

「この決断をするのは会社が苦境に立たされているからではない。ビジネスは好調で、粗利は伸びているし、収益性も改善している。が、何かが変わった」。同じ日にドーシー氏はXにメッセージを投稿した。

業績は好調、AIの進化を先取りしたリストラ

実際、決済システムの「スクエア」など複数の金融サービスを展開するブロックの業績は好調だ。25年12月期の売上高は241億ドルと前年比でほぼ横ばいだったものの、営業利益は17億ドルと前期比約1.9倍に拡大。26年の業績見通しについて、昨年11月時に示したものから引き上げている。

決算説明会でドーシー氏は、AIの進化による”少数精鋭化”について言及。「この現実を認識するのが早すぎるとは思わない。むしろほとんどの企業が遅い。1年以内に大半の企業が同じ結論に達し、同様の構造改革を行うと確信している」と説明した。

AI活用でより少人数での開発が可能になっていく先を見据えたリストラであることを強調した。

株式市場もこのストーリーを好感している。発表翌日の株価は、前日比16.8%上昇(終値ベース)。メディアも一斉にAIによる大幅な人員削減をセンセーショナルに報じた。イラン戦争で株式市場全体が大幅に下落する中でも、足元の株価は高値を維持している。

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