「2浪北大→新聞記者→作家」彼が浪人で得た学び 作家・増田俊也さん《努力は絶対に実る》受験生へのエール

✎ 1〜 ✎ 126 ✎ 127 ✎ 128 ✎ 129
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
濱井正吾 浪人 増田俊也
増田さんは週に1度、名古屋芸術大学芸術学部の客員教授として小説や漫画の物語理論について講義を持っていた。「大学中退なのに教授って面白いですよね」と増田さん(写真:増田さん提供)
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は愛知県立旭丘高等学校から2浪して北海道大学に進んだ後、新聞記者になり、現在は作家として活躍している増田俊也さんにお話を伺いました。前後編の後編です。
【前編を読む】「2浪北大→新聞記者→作家」彼の驚きの勉強戦略

最初から2浪を想定していた

この連載の一覧はこちら

現役で北海道大学は不合格だった増田俊也さん。こうして浪人することを決めた増田さんでしたが、当時はまだ周囲にも浪人を選ぶ人が大多数だったようで、浪人することに抵抗はなかったそうです。浪人した理由を聞いたところ「北大で七帝柔道をやるため」と答えてくださいました。

しかし、2浪前提で予備校に通っていたため、勉強もそこまで熱を入れてできず、模試も一度も受けずに本番の試験に臨むことになります。

「1浪は漢文とか生物とか、興味がある授業だけ出ていました。だから、2浪をするにあたって、それらの科目に関しては1浪目で仕上げることができました。ですが、2浪が多い時代だったので『2浪すべきだ』と思っていましたし、どうせならモラトリアムを延ばしてやろうと考えていました」

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事