「あのホテル閉店したのか…え!? 翌日に違うホテルがオープン!?」 業界騒然「0日リブランド」の「the b」、脅威の柔軟性の"深い狙い"

✎ 1〜 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 19
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
The b 赤坂
The b 赤坂の共用ラウンジ兼朝食スペース。「都会の隠れ家」がデザインコンセプトだ(写真提供:イシン・ホテルズ・グループ)
この記事の画像を見る(16枚)
以前泊まったことのあるホテルチェーンに再び宿泊したものの、内装やサービスがまったく異なり「同じブランドなのに違う」と違和感を覚えた経験はないだろうか。実はこれは怠慢ではなく、企業の明確な戦略かもしれない。連載「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」第18回では、ホテルブランド「the b」を運営するイシン・ホテルズ・グループの、コスト削減と顧客満足を両立させるビジネスモデルに迫る。

業界の非常識「0日休業リブランド」を実現

2023年12月、大阪・新世界で驚く出来事が起きた。前日までA社ブランドで営業していたホテルが、翌日には「the b 大阪新世界」として営業を開始したのだ。

一般的なホテルのリブランドでは、少なくとも3カ月の休業期間を設けて改装工事を行うのが常識とされている。しかし、この「the b」ブランドを運営するイシン・ホテルズ・グループは、「0日リブランド」という手法を実践した。家具はそのままに、スタッフには事前に近隣のホテルで研修を実施。基幹システムは事前に準備し、リブランド後にA社から一部予約データを移行させて切り替えたのだ。

「なぜそんなことができるのか?」

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事