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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

「毎日2時から23時まで労働」「毎年のように腰を外した」…。7年連続「食べログ百名店」に選出も、体を壊して閉店した店主の"意外な再出発"

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  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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2025年2月20日「かいか」がオープン

「かいか」の外観(筆者撮影)

こうして東京・中野に「かいか」がオープンした。店長の金子政春さんは岡田さんの思いを継いで大変おいしいラーメンを作っている。早くも話題の新店として多くのラーメンファンが訪れる人気店になっている。

岡田さんも横でサポートをしながら、無化調、自家製麺という「もつけ」時代からのこだわりは変えずに、こだわりの一杯が完成した。

無化調、自家製麺という「もつけ」時代からのこだわりは変えずに完成したこだわりの一杯(筆者撮影)

「今まで個人でやっていた時代は1日150杯がマックスだったので、これからはもっとたくさんの人に食べてもらうためにはどうしたらいいか考えていきたいと思います。まずはこの店で味と接客を磨いて、地域の人たちから愛されることが大事だと思っています」(岡田さん)

個人店の事業承継については今後のラーメン業界の大きなテーマとなっている。「家業」という考え方が薄れてきたうえに、働き手も不足していて、うまく承継できたお店は多くない。その中で、どう自分の味を残していくかというのは大きな課題だ。

調理中のふたりの様子(筆者撮影)

「捉え方はその人それぞれだと思います。職人には固い人が多く、『俺の代で潰してもいいんだ』と思っている人が多いです。しかし、それだけではなく視野を広げてみてもいいのではと思います。

お店を続ける以外の選択肢が広がるのは大きな魅力です。いい腕があるなら他に生かしてほしい。そのまま閉店してしまうのは実にもったいないと思います」(岡田さん)

東京・中野にオープンした「かいか」。2024年5月に惜しまれつつ閉店した「もつけ」のこだわりを感じられる一杯を提供する(筆者撮影)

腕のある職人の一杯を後世にまで残す工夫。世襲制や修業以外の新たな選択肢を作っていくことがこれからの流れになるかもしれない。

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