カリスマ現代文講師が語る「読める人」と「読めない人」の二極化に隠された危機。大学入試の合否を分ける「シン読解力」とは?

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「日本語なんだから読めて当たり前」その認識、実は間違っているかもしれません(写真: papa88/PIXTA)
識字率は世界トップレベルの日本。
しかし、毎日のようにチャットやメール、SNSなどテキストでコミュニケーションをしている中で、私たちはどこまで本当に文の意図を読み取れているのでしょうか。
実は「多くの日本人が、教科書さえきちんと読めていない」そんな衝撃の結果が、50万人以上が受検したリーディングスキルテストの結果から見えてきました。
30万部超のベストセラーとなった『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の待望の続編となる『シン読解力』では、シン読解力(教科書を正確に読み解く力)と学力やビジネスとの関係を明らかにします。
「授業を教えていても、『読める人』と『読めない人』の二分化を実感する」という大人気現代文講師の宗慶二先生。シン読解力が、学力アップのカギになる理由を聞きました。

まずは書いてある通りに正しく読む

国語教育の現場で長く使われてきた「読解力」という言葉。

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実は、明確な定義が議論されないまま、ここまできてしまったという現状があります。

そこに現れた「シン読解力」という新しい概念。

新井紀子先生が提唱し、定義づけた、まさに時代をシンボル化するような新しいアプローチですね。

「シン読解力」を私なりに非常にシンプルに要約すると、“正しく読むための方法論”となります。

現代文で言えば、テキストをさまざまに解釈する前に、まずはそのテキストを正しく読解する、正確に読み解くことが重要であるということだと思います。

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