
「子どもに豊かな語彙を身につけてほしいけれど、具体的に何をすればいいのかわからない」というときはありませんか?(写真:プラナ / PIXTA)
実は「多くの日本人が、教科書さえきちんと読めていない」そんな衝撃の結果が、50万人以上が受検したリーディングスキルテストの結果から見えてきました。
30万部超のベストセラーとなった新井紀子氏による著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の待望の続編となる『シン読解力』が刊行されました。本書では、シン読解力(教科書を正確に読み解く力)と学力やビジネスとの関係を明らかにします。
『シン読解力』でも紹介されているように、子どもたちに1万冊絵本を読み、1万回童謡を歌ったという佐藤亮子さん。前編の記事に続き、子どもの語彙を豊かにする方法について聞きました。
1万冊絵本を読み、1万回童謡を歌った
人間は、語彙が多くなければ、深く思考することができません。語彙の少ない子どもは、感情的になって、すぐにカッとなります。
じっくり思考できる子どもに育てたいという思いから、子どもたちには、言葉をたくさん覚えてもらおうと思いました。
『シン読解力』の中で、私が子どもたちに1万冊絵本を読み、1万回童謡を歌ったことを、語彙量のアップに効果的な方法だと紹介していただきました。
長男が生まれる1991年ころ、初めて子育てするにあたって、学校の教育が気になった私は、小1から小6までの全教科の教科書を取り寄せました。
当時は、「ゆとり教育」が段階的に始まっていた時代です。まず、算数の教科書がペラペラであることに驚きました。
しかも、中身は写真とイラストばかり。「これでは、子どもの頭が悪くなる」と思いました。
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