人間は悲しいときだけに泣くわけではなく、嬉しいときに泣くこともある。楽しいときだけでなく、悲しくて仕方がないときに笑うこともある。社会にはいろんな立場の人がいて、働いている人も働いてない人もいれば、戦争を体験している人、していない人もいる――そんな世界を教えていくと、子どもの視野が広がります。
親子での会話を大切にしてほしい
人間は言葉でできています。辛い人生を生きていても、あるときに誰かがかけてくれた言葉を握りしめて、生きていけるということもあります。言葉は支えになるのです。
忙しくて、絵本は1日3冊しか読めなかったとしても、ご飯のときに話すなど、とにかくきれいな言葉を、親の声でたくさん入れてあげてほしいですね。
今は技術の進歩の速度が半端ではありませんが、人間、100メートルを1秒で走れるようにはなりません。基本的なものは変わらないのです。
速すぎるテクノロジーの進化の隙間で、大人も子どもも病んでしまっています。
そんな今だからこそ、文学や倫理、宗教などの文系科目を大切に考えることで、心の中を育ててほしいと思います。
そのためにも、やはり読解力が重要です。ぜひ目先のことに迷わずに、今まで通りのやり方でお子さんを育ててほしいと思います。
(構成:泉美木蘭)
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