
子どもの算数のテストの点数が悪かったとき、ついつい「私も文系だったから」と言ってしまうことはありませんか?(写真:eizan / PIXTA)
実は「多くの日本人が、教科書さえきちんと読めていない」そんな衝撃の結果が、50万人以上が受検したリーディングスキルテストの結果から見えてきました。
30万部超のベストセラーとなった新井紀子氏による著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の待望の続編となる『シン読解力』が刊行されました。本書では、シン読解力(教科書を正確に読み解く力)と学力やビジネスとの関係を明らかにします。
3男1女を東大理三に合格させたママとして、その子育て法が注目されている佐藤亮子さん。「シン読解力」が、受験にも大切になる理由について聞きました。
AI時代の子育てこそ「基礎学力」が大切
『シン読解力』には共感するところが多く、自分の子育ての歴史を振り返っても、「そう言えばこういうことがあったな」という部分がたくさんありました。
とくに今は、AIの存在が子育てに大きな影響を与える時代だと感じています。
私にご相談をされる親御さんからも、「将来子どもがAIに仕事を奪われるのではないか」という心配の声が多いです。
「基礎学力を大事にするような今まで通りの育て方をしていていいのか」とよく尋ねられます。
AIを擬人化してしまい、まるで優れた人間が迫ってくるかのように感じてしまうのでしょう。
しかし、よく考えればAIはシステムでしかありません。後ろには人間がいて、情報を入力している。その情報量には驚きますが、過去のデータに過ぎません。
『シン読解力』を読んでも、やはり過度に心配はしなくていいのだと思いました。もちろん、時代に合わせて技術は使いこなさなければなりません。
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